コンコルド効果

気になること

『ソシャゲで課金しすぎた』『パチンコ、スロットでお金を使いすぎた』このように後悔したことありませんか?アプリゲームやギャンブルをやっていた人ならこんな経験あると思います。僕もあります。

あとちょっとで当たるかもしれないと、1万円課金…1万円投資…どんどんお金を使ってしまいます。それで仮に当たったとしても『何だかんだで3万も使ってしまった』と後悔することがよくあります。                                        最初は『楽しい』『このキャラが欲しいからガチャを回す!』と意気込んでいますが、お金を使いすぎていると感じだすともうやりたくないと思いつつもやめることができません。

ソシャゲやギャンブルをやらない人からすると不思議に思うかもしれませんが、今まで使った時間やお金のことを考えると引くに引けなくなるんです。

出典:『賭博黙示録 カイジ』より

コンコルド効果とは?

コンコルド効果という名称は、過去に英仏で共同開発が進められた超音速旅客機コンコルドから来ています。

コンコルドは赤字になると見込まれていたにもかかわらず、開発が進められました。しかし、その負債の大きさから開発は中止に追い込まれ、さらに開発会社は倒産したのです。また、商業的にも成功する見込みのないまま、すでに製造されていた20機は運航は継続されました。

コンコルドは唯一の超音速旅客機として注目を集めたため、収益性の低さや航空機の需要が低迷する中でも運行は続けられました。しかし最終的に成功を納めないまま商業的失敗に至りました。

元々燃費が悪く、通常の旅客機よりも長い滑走路が必要になることや、1度に運べる量も少ない、運賃の高さなどから経済的な収益が見込めない事業でした。

失敗する可能性があることを知っていながら、莫大なコストをかけていた分、運行をやめる判断にいたらず、1976年の運行開始から2003年までの長きに渡り継続したことが損失を膨らませる原因になりました。

お金と時間をかけて無駄に終わるのが怖い

上記でコンコルド効果について書きましたが、ガチャ、ギャンブルに話を戻します。

ガチャやギャンブルでお金を使いすぎてしまう人の心理にこのコンコルド効果が影響を与えているといえます。

ガチャでいうと、最近は基本無料で遊べるソシャゲばかりで、課金要素としてガチャがあります。たとえばですが、欲しいキャラが入っているガチャがあるとします。100連ガチャを回すと救済措置として確定でそのキャラがもらえるとしたら皆さんはどうします?

僕は100連回すのに3万もかかるからやめておこうかな…と考えるんですが、もしかしたら100連も回す前に当たるかもしれないと30連、40連とガチャを回し見事に爆死し(欲しいものが手に入らなかった)ます。

課金額も1万を超えてやっぱりやめておけばよかったと後悔してしまいますが、ここで辞めたら課金した1万が無駄になってしまうと思うわけです。そして何より100連目までいけば確実に欲しいキャラがもらえるのであと2万課金してしまおうという考えに至ります。

これは僕の体験談なんですが(笑)この時コンコルド効果が作用しているんだと思います。

また、ソシャゲをやっているとたまに飽きてきたり、つまらないと感じることがありませんか?それでも毎日のログインボーナスのためにアプリを起動し、ゲームを楽しむわけでもなく作業的になってしまう…そう、これも僕の体験談なんです(笑)

今までこのソシャゲにかけていた時間を考えるとつまらないと思っていてもやめられないんです。だってやめたら今までこのゲームに費やしてきた時間が無駄になってしまうからです。

厳密には無駄だったと思いたくないから何でしょうか…

ソシャゲが基本無料で遊べるのはこういった人の心理をうまく利用して利益を出すことで運営されているんだと思います。

ギャンブルでいうと、これもまた実体験なんですが、パチンコパチスロで話したいと思います。基本的にはお金を増やすためにやっているので負けたくないですよね。最初は勇んでパチンコをするんですが1万、2万と投資が増えていき、もうお金を使いたくないと思いつつもここで辞めたら負けてしまう…そう思うとダメだとわかっていても続けてしまいさらに負け額が増えていきます。

さらにスロットには天井機能があり、そこまでに当たらなかったら救済措置があるんです。なので、ほんとはやめたくてもあとちょっとで天井だからと投資が増えていき負け額が増えるなんてこともよくあります。

この時の心理にもコンコルド効果が作用しているんだと思います。

パチンコパチスロの話の時に『投資』という言葉を使いましたが、やったことない人からしたら不思議に思うかもしれません。パチスロで千円使ったことを千円投資したというんです。先ほども言いましたが、ギャンブルをやっている人たちの多くはお金を増やすことを目的としてやっていることが見て取れます。

そういった人たちがギャンブルにはまりやすいと思います。僕も自覚していますが…お金を増やすためにギャンブルをし、負けてしまったら負債を取り戻すためにまたギャンブルに行きまた負ける…負のスパイラルですね。

これからの付き合い方

これまでの投資を惜しみやめられない心理、コンコルド効果について話しましたが、ガチャやギャンブルが悪いものではありません。楽しくてやっている分には良いと思いますが自分の使えるお金の範囲内でやりましょう。しかし『なんとなく今までやっていたから』とか『やりたくないけど使ってきた時間やお金を考えるとやめられない』なんて人は付き合い方を考えなければいけません。

思い切ってソシャゲをアンインストールするだとか、ガチャの課金は月いくらまでと決める。ギャンブルもやめて違う趣味を探すだとか、使うお金を決める。

僕の場合はソシャゲは楽しめているので課金は金額を決めるなどしてほどほどに楽しんでいます。ギャンブルに関しては1人では絶対に行かない、行くなら友達と一緒の時だけと決めたらパチンコ店に行く回数が年数回になりました(1人で行っていたときは月2.3回ほど)。

このように人によって何が大切なことかは変わってくると思うので、本当に楽しんでやっているのか否かこの機会に考えてみましょう。

そして否の場合思い切って損切りしてみるのもいいかもしれません。それが難しいと感じる時は僕のように条件を決めてみるのもいいと思います。(僕はギャンブルを辞めたいと思ったけれど損切りしきれなかった)

僕もまだまだ自分の中でホントはやりたくなくてもやってしまっている矛盾を抱えていますが、うまく向き合えるようにしていきたいです。 

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